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至福のとき。

最近、この手の雑誌が気になって仕方ない。
雑誌を読みながら、頭のなかで新しい家のインテリアを考える。

はあ〜、楽しいわ。

Betty L. Harragan「Games mother never taught you」

今月6日にあったWin-K Forum、日本IBM 鷺谷万里さんが講演で
オススメしていた本を読んでみました。

原書は1977年、日本では1993年に翻訳初版が発売されました。
その後しばらく絶版になってましたが、2009年に再発行されています。

この本は、「ビジネスとはゲームである」と定義し、
「子ども時代に親しんできたゲームは男女で大きく異なる。
 それが後にビジネス社会の中での振舞いの差につながっていく。」
という前提で、女性が企業社会で生き抜くコツを伝えています。
                  〜 文庫本前書きより抜粋 〜

女性の社会進出(表現が古い?)が進んだとは言え、会社はまだまだ
男性社会。そのなかで、女性がどのように働けばいいのか。
そんなことが書かれています。
もう35年前の内容ですが、残念なことにいまの日本に当てはまることも
多いと思います。
glass ceiling とか glass wall とか、やっぱまだあるんだろうなあ。

以下、ワタシ的目からウロコ。(一部抜粋)

組織の中では、権威に向かって口答えすることなく、
従順に行動しなくてはならない。
軍隊においては士官の命令や権威に逆らうことは罰則の
対象となります。
ビジネスの社会においては明確な「罰則」はありませんが、
「命令の鎖」の秩序を無視することは、ある役職が持っている
権威と重要性を否定することを意味します。

この本は是非男性にも読んでもらいたい。
んで、感想を聞きたいなあ。

未読

買ったはいいが、なかなか読み始めるきっかけが見つからず・・放置。
とりあえず、おじさん図鑑から手をつけますかね。

酒井順子「ニョタイミダス」

通勤の一往復で読みきってしまった。
タイトルと装丁が面白くて買ってみた本だったが、内容も面白い!

タイトルとなっている「ニョタイミダス」とは、
「女体」と「イミダス」をつなげた、作者の造語です。
(そう言えば小学生の頃、本屋に平積みされているimidasの分厚さに
 びっくりしたなあ。)

各部位の冒頭部だけを少しご紹介。

『瞼』については、こうある。
 「その人が良い人かどうかは目でわかる」といった説は、
 間違いです。そして「顔の第一印象は目で決まる」というのも、
 違うと思う。眼球それ自体は、日本人であるならばほとんど同じ
 色と形、そして質量を持っているものと思われます。
 それなのに人によって「目」の見られ方が違うのは、まぶたの
 形状の差があるから、つまりはラッピングの問題なのです。
 一重まぶたというラッピングをされた眼球は、
 時に暗くてキツそうな光線を放つのに対し、二重まぶたで包まれると、
 明るく優しい印象になったりする。
 つまり、「人の第一印象はまぶたで決まる」という言い方のほうが、
 正しいのです。

 #わたしの眼球は一重まぶたでラッピングされています。
 #もし暗くてキツい光線を放っていたとしても、
 #決して機嫌が悪いワケではありません。

また『腋の下』については、こんな感じ。
 「腋」という字を見ると、私は何となくひわいな雰囲気を感じて
 しまうのです。肉月に夜というつくりで「腋」。
 薄暗い感じがします。また「夜」は「液」という字を連想させ、
 湿っぽいイメージをも喚起させる。「腋」は暗くてじめじめした
 秘密の場所。という感じなのです。

 #制汗スプレーのCMに出演しているモデルと直視できないのは、
 #自分以外の人の”秘密の場所”を見てはいけないという気持ちから
 #かもしれません。

このところ、重めの作品ばかりを読んでいたので、
こういう軽いタッチのエッセイがとても爽やかで面白かった。

遠藤周作「海と毒薬」

太平洋戦争末期、九州の病院でアメリカ人捕虜の生体解剖事件を
小説化した作品。現代では考えられないようなことが、戦争という
異常な状況によって起こってしまったのか?

この小説の主題は「罪と罰」である。
生体解剖に参加した”戸田”が、自身のしたこと(生きた人間を解剖する)
に対して何も感じない自分を不気味に思って問いかけた一節。
この問いかけに、わたしはどんな風に答えるんだろうか。

 他人の眼や社会の罰にしか恐れを感じず、それが除かれれば
 恐れも消える自分が不気味になってきたからだ。
 不気味といえば誇張がある。ふしぎのほうがピッタリとする。
 ぼくはあなた達にもききたい。あなた達もやはり、ぼくと同じように
 一皮むけば、他人の死、他人の苦しみに無感動なのだろうか。
 多少の悪ならば社会から罰せられない以上はそれほどの後ろめたさ、
 恥ずかしさもなく今日まで通してきたのだろうか。そしてある日、
 そんな自分がふしぎだと感じたことがあるだろうか。

何だかいっぱい考えちゃいました、読み終わったあと。
みなさんは、どうですか??

米澤穂信「インシテミル」
あり得ないけど、何か怖かった。

文庫本で500ページを超える、それなりのボリュームのある作品ですが、
一気に読んでしまいました。とても面白くて!、というよりも不気味で
早く終わらせたかったって感じ。


この作品は映画化もされているので、ご存知の方も多いかもしれません。
映画では北大路欣也、藤原竜也、綾瀬はるか、片平なぎさ、石原さとみ、
など結構な豪華キャストです。(わたしは観てませんが・・)

ある人文科学的実験の被験者になるだけで、時給112,000円がもらえる
という仕事に応募した男女12人。暗鬼館という謎の施設に閉じ込められ
それぞれに与えられた凶器により殺し合いを命じられる。

題名となっている”インシテミル”とは、”淫してみる”をカタカナに表記
したもので、その意味を国語辞典で調べてみると・・・
1. 度を超して熱中する。
2. みだらなことをする。
とあります。念のため、作品の内容は2.の解釈はないのでご安心を。

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歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
完全なるジェケ買い。
(って、本の場合でも言うのかな?)


裏表紙の紹介も読まずに、本の大量買い(たまにまとめて買うんです)で
タイトルと装丁で手に取った本でした。てっきり恋愛小説かと思いきや、
ミステリー小説でした。
あんまり得意じゃないんですよね、ミステリー小説。混乱するんです。。

あえて時系列をバラバラにした章立て(きっとそれがいいのだろう)、
登場人物は多くはないが、出てくる名前が多くて「あれ?これ誰だっけ?」
ってのが頻発します。

 「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、
 同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を
 依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った
 麻宮さくらと運命の出会いを果たして・・。(裏表紙より)

以下、個人的な感想。
・ストーリー展開的に、主人公の年齢設定が70代ってが違和感あり。
・途中から何となくスジが読めてきてしまう。
・最終章のまとめ方がタイトルと絡むんですが、それがしつこい。

いろんなミステリー賞を総なめにした作品らしいのですが、
個人的にはそれほど「おぉ!」とは思えず。残念!

遠藤周作「深い河」
「先生、もう読んでもいいですか?」

高専の2年生のときに、当時仲良しだった世界史のN先生から、
最近読んだ本で面白いのがあるからと紹介して頂きました。
「ただ、とても深いテーマだから、君たちにはまだ早いかもしれない。
 もっと大人になってから読んだほうがいいね。」
と言われたのを強烈に覚えています。

あれから18年、何となくその言葉が頭に残っていて、
本屋で手にとっては買わずに帰る、を繰り返していました。

あのとき10代だったわたしも、いつの間にか30代をむかえ、
まだ当時の先生の年齢にはまだ届いていないかもしれないけど、
もう読んでもいい年齢になったかな・・と思い、
18年越しで初めてこの本を開きました。


読み終えてみて、確かに先生の言っていたとおり、
10代頃に読んでもピンとこなかっただろうなあ、と感じました。
読み終えたいまも、もしかしたらこの本が語る本質を理解できていない
のかもしれない。
でも、ジワ〜っと迫りくるこの感情は、きっと10代のわたしには感じ
られなかったと思うし、きっと40代、50代と歳を重ねていくごとに
この本から感じ取るともは全然違うものなのだろうと思います。

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川上未映子「乳と卵」


2008年、第138回の芥川賞受賞作。
豊胸手術を受けるために東京へでてきた姉、言葉を発しない姉の娘。
物語は東京に住む妹「私」の目線で語られる。

特徴的なのが、改行のない読点で延々と続く文章。
どこで息継ぎをしていいのか分からず、何だか息苦しくなる。
でもよく考えてみれば、人って頭んなかで感情に句読点なんて打たない。
ただ感じたことをダラダラ考えるだけだなあ・・と妙に納得。
終始読みづらかったけども。

個人的な印象ですが、有名な賞をとった作品って、
往々にして「う〜ん、何だかよく分からない・・」という読後感が残る。
今回の作品も、どんな感じでした。
わたしが文学を分かっていないだけなのかもしれないけれど。

・・ということで感想も薄くなってしまいました。

小川糸「つるかめ助産院」
小川糸作品は「蝶々喃々」に続いて、2作目になります。

彼女の作品は、読んでいるとその情景や匂いを感じることができる
とてもあたたかい文章でつづられています。
海の匂いや風、太陽の眩しさ、生い茂る木々の匂い、美味しそうな
料理の匂い。。


蒸発した夫を探しに、二人の思い出の島へ行く主人公まりあ。
ひょんなことから、その島にある”つるかめ助産院”で過ごすことになる。
桃源郷のようなその場所で、悲しい過去を背負いながらも前向きに
明るく生きる人々とのかかわりを通して、自分の過去と向き合っていく。

清々しくもあり、苦しくもあり。
命の尊さというか、生命誕生の神秘というか・・そんなものを思いました。

ひとつ、素敵な言葉があったのでご紹介します。
これは助産院で働くことになった身重のまりあの「がんばります」に
対して、院長が「バカ」とたしなめた後に言った言葉です。

 「そうよ、頭の中をすっからかんにして、
  自然のリズムに沿って生活して、きちんと体も動かして、
  そうやって体と心をリラックスさせることが大事なんだもん。
  都会で暮らす人達はよく勘違いしちゃうんだけど、
  リラックスっていうのは、緩むことでしょう。
  緩んでないと、いざという時に力が入らないの。
  都会の人達は、がんばってがんばってリラックスするんだから、
  ほんと、笑っちゃうわよねー。」

確かに、”がんばってリラックス”してること、多いかもですね。