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遠藤周作「深い河」
「先生、もう読んでもいいですか?」

高専の2年生のときに、当時仲良しだった世界史のN先生から、
最近読んだ本で面白いのがあるからと紹介して頂きました。
「ただ、とても深いテーマだから、君たちにはまだ早いかもしれない。
 もっと大人になってから読んだほうがいいね。」
と言われたのを強烈に覚えています。

あれから18年、何となくその言葉が頭に残っていて、
本屋で手にとっては買わずに帰る、を繰り返していました。

あのとき10代だったわたしも、いつの間にか30代をむかえ、
まだ当時の先生の年齢にはまだ届いていないかもしれないけど、
もう読んでもいい年齢になったかな・・と思い、
18年越しで初めてこの本を開きました。


読み終えてみて、確かに先生の言っていたとおり、
10代頃に読んでもピンとこなかっただろうなあ、と感じました。
読み終えたいまも、もしかしたらこの本が語る本質を理解できていない
のかもしれない。
でも、ジワ〜っと迫りくるこの感情は、きっと10代のわたしには感じ
られなかったと思うし、きっと40代、50代と歳を重ねていくごとに
この本から感じ取るともは全然違うものなのだろうと思います。

本を読み進めるうちに、三島由紀夫の「豊饒の海」が思い浮かびました。
三島作品よりも読みやすく、舞台も現代なので言葉がスッと頭に入って
非常に読みやすいです。

「輪廻転生」
 死んであの世に還った霊魂(魂)が、
 この世に何度も生まれ変わってくることをいう。
                                         [Wikipediaより引用]

様々な目的をもって聖地ヴァーラーナスィへ向かう5人の日本人。
”必ず生まれ変わるから、わたしを見つけて”と遺言を残し亡くなった
妻の生まれ変わりを探しにきた男。
自分の身代わりとなって死んだ九官鳥の魂を解き放つためにきた男。
戦友の魂を弔うためにきた男。
自分の信じる神をに従いインドまできてしまった男。
そしてのそんな男を探し求めてきた女。

そこには、母なる河ガンジスがあり、
それぞれがそれぞれの救いを求めて、または死に場所を求めて、
大勢の人々が集まる。
ガンジスはただそれを包み込み、静かに流れていく。

壮大です。

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