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酒井順子「ニョタイミダス」

通勤の一往復で読みきってしまった。
タイトルと装丁が面白くて買ってみた本だったが、内容も面白い!

タイトルとなっている「ニョタイミダス」とは、
「女体」と「イミダス」をつなげた、作者の造語です。
(そう言えば小学生の頃、本屋に平積みされているimidasの分厚さに
 びっくりしたなあ。)

各部位の冒頭部だけを少しご紹介。

『瞼』については、こうある。
 「その人が良い人かどうかは目でわかる」といった説は、
 間違いです。そして「顔の第一印象は目で決まる」というのも、
 違うと思う。眼球それ自体は、日本人であるならばほとんど同じ
 色と形、そして質量を持っているものと思われます。
 それなのに人によって「目」の見られ方が違うのは、まぶたの
 形状の差があるから、つまりはラッピングの問題なのです。
 一重まぶたというラッピングをされた眼球は、
 時に暗くてキツそうな光線を放つのに対し、二重まぶたで包まれると、
 明るく優しい印象になったりする。
 つまり、「人の第一印象はまぶたで決まる」という言い方のほうが、
 正しいのです。

 #わたしの眼球は一重まぶたでラッピングされています。
 #もし暗くてキツい光線を放っていたとしても、
 #決して機嫌が悪いワケではありません。

また『腋の下』については、こんな感じ。
 「腋」という字を見ると、私は何となくひわいな雰囲気を感じて
 しまうのです。肉月に夜というつくりで「腋」。
 薄暗い感じがします。また「夜」は「液」という字を連想させ、
 湿っぽいイメージをも喚起させる。「腋」は暗くてじめじめした
 秘密の場所。という感じなのです。

 #制汗スプレーのCMに出演しているモデルと直視できないのは、
 #自分以外の人の”秘密の場所”を見てはいけないという気持ちから
 #かもしれません。

このところ、重めの作品ばかりを読んでいたので、
こういう軽いタッチのエッセイがとても爽やかで面白かった。

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